独白サンドバッグ

アウトプットの場です。

【遺伝子の乗り物について】

リチャード・ドーキンスという、おじいちゃんだがイケメンの博士がいる。その人の言葉について。

哲学の範疇で耳にしたことはある言葉で……宗教学などやっていたわたしには目からウロコというか、腑に落ちた見地だった。

わたしは積極的無宗教を主張し、神の存在については極めて懐疑的な立場をとっているけれど、はっきりとした答えが自力では繰り出せなかった。そこで、ドーキンスドーキンスは明確な無神論者であり、それは遺伝子本位に生物が動かされている、つまり、肉体は遺伝子の乗り物であるという考え方の根底にある思想だと言える。科学と宗教は相反する事象として、無神論を唱えているわけである……65%位は納得だ。

神というものの定義にもよる。神を絶対者と言いかえるならば、成り立つものも多かろうと思う。わたしも、所詮神なんて人間の望みが作り上げた偶像であり、精神安定剤や様々な暗示の導などにのみなり得べきものだと思っている。「こうあって欲しいな」っていうだけじゃないかと。ただ、絶対者はいずれにしてもいるのだろうと、直感的に思っている。というのも、帰納的思考をした場合、絶対者の存在を仮定すればだいたい説明がつくから。いてくれた方が、わたしもすっきり消滅できそうだ。

ドーキンスの場合、その絶対者が(利己的)遺伝子といえるだろうね。遺伝子に支配される生き物が、わたしたち。3大欲求も遺伝子確保に由来するのなら道理だ。動かされている。この考えを知ってから、何となく人生がセミオートだ。理性的に考えると死は全く怖くない。だけど、遺伝子の乗り物という考えに基づけば、死にたくない!と本能的に思ってしまうのだろう。何しろわたしは遺伝子を残してないからな。


拙文しか書けないのは、圧倒的糖質不足のせいということにしたい。ファスティング二日目に入り、好転反応出てきまくりでツライ……